2012年3月13日火曜日

女性の日 〜イタリア〜

日本人にとって忘れられない日となった3月11日。

私はカトリックではありませんが、
いつもは有料かつ開いている時間が決まっている教会が
なぜか時間外で開いていて祈りが捧げられていましたので
わたしは日本をお祈りしてきました。

最近よく思うのは、何が幸せかということ。
自分が幸せだと思っていれば、他人からみてどうであろうと
幸せであるということ。
反対に他人から見て幸せだと思われる人でも
本人が幸せだと感じていなければ、幸せとは言えないということ。

小さな幸せを感じられる人間でありたいと思います。

***

さて、今日は少し前の「女性の日」について。
イタリアでは3月8日は女性の日として
女性にミモザが贈られます。
私はその日、友だち3人と飲みに行きましたが
そこのバーで私たちにミモザをプレゼントされました。


花粉症のわたしには、
見ているだけで症状が悪化しそうな
ミモザですが、やはりいただけるものは有り難く。
頂戴して参りました。
それにしても花瓶にあふれんばかりのミモザを
一房ずつ女性に配るバーもなかなかです。




女性の日はもともと「お祝い」という形で
生まれた日ではありませんが、
おめでとう、と男性から言われます。
といっても、半分が女性なわけですから、特別、
という感じはまったくしないのですけど。

国際女性デー

男性は
「女性は映画も安い日がある、
ディスコテーカ(イタリア語、クラブの意)も女性のほうが安い」
とブツブツ言っています。
そりゃそうだ、文句言いたいのも、少し分かります。

イタリアは意外に「男性優位」という表現が使われる
ことがあります。もちろん、この時代ですから
半ば冗談も入っています。
今となっては女性はみんな働いている(もしくは働く意志がある)、
でも2、30年前までは女性は家庭に収まる、
という家庭が多かったのです。
専業主婦と呼ばれる人たちは、今や若い女性の中では
少なくなっています。
日本よりもその割合は高い。
経済的問題や女性の学歴向上も多分に影響しています。

そのうち、「男性の日」をつくる時代に突入したりして。

***

そんなわけで、ミモザが終わったら
こちらでもわずかに見られる桜を楽しむ時期となりました。
花粉が早く終わることを切に願いつつ。

では。